Happy chocolate

七次元先から愛を伝えるよ

神トラ調整録 / 白緑成長ミラダンテ #GP6th長文感想

どうも僕です。今回はGP6thで使用したデッキである白緑成長ダンテについての記事を書こうと思います。リストと戦績は下記の通り。

『二周目』
4 x スナイプ・モスキート
4 x 冒険妖精ポレゴン
3 x お目覚めメイ様
4 x 次元の霊峰
2 x ディメンジョン・ゲート
1 x 五郎丸コミュニケーション
2 x 深緑の魔方陣
1 x 奇石 コントロ

4 x 閃光の守護者ホーリー
4 x 奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ
3 x 二族 ンババ
4 x 一族 ミア・ダママ
4 x 時の法皇 ミラダンテXⅡ

まあまあ長い記事なので適当に読み飛ばしながらどうぞ!

 

◆1. 恋は突然に

f:id:BlueCloth:20180320040818j:plainf:id:BlueCloth:20180320040834j:plainf:id:BlueCloth:20180320040921j:plain

成長ダンテというデッキ選択の理由は、主にふたつありました。ひとつは、いわゆる「ブン回り」の存在。先行における1コスト→5コスト→8コストの動きはどんなデッキ相手にも有効な動きになりうる可能性があり、それはつまりどんな相手にも最終的に運ゲーの領域に落とし込めるということに他なりません。明確に不利な対面は存在しますがそれ以外のデッキには自分の動きを押し付けることができる対話拒否デッキで、GPという場ではそれが有効に働きやすいと考えました。

もう一つは、ジョーカーズへの勝率の高さです。今回のリストの採用カードとは関係なく、「成長ダンテ」というデッキ自体がジョーカーズの《洗脳センノー》より早いこともあり一定以上の勝率が担保されています。GP6thで予想されたのはジョーカーズの圧倒的な増加であり、そのシェアは30%を超えるのではないかと予想していたため、ジョーカーズを使わない以上「デッキそのものがジョーカーズに強い」ということは必須条件でした。

とにかく必要なのは相手への殺意。トリガーを無視しながら殴っていくその姿はまさにデュエルマスターズ界のSuper Crazy Zoo。すごく素敵なオールインコンボであり、まさに僕向きのデッキだなぁと思っていたので2か月ほど前からちょくちょく息抜きに調整を続けていました。

GP前に参加した八王子のフォルバルトCS(17/3/31。新弾発売前ですがミクセルは使えました)も、予選こそ抜けられませんでしたが(オポで17位)ジョーカーズに対し全勝、それ以外のデッキに対しても「まあやれなくはない」程度の手ごたえでなかなか使いやすく、GP直前には黒単デスザークと成長ダンテのどちらを握るか、というところまで来て、自分がB卓である=負担が少ないため横のサポートに回りやすいデッキが良い、という観点も踏まえて成長ダンテを選択しました。

 

◆2. ケース・バイ・ケース

さて、こうして成長ダンテの使用が決まったので細部を調整していく期間に入ります。GP前になると少しずつ成長ダンテが勝ち始めていたためそれらのリストと比較しながら検討。ちなみに上述したフォルバルトCSで使ったリストは以下の通りです。

『都会のターザン』
4 x 冒険妖精ポレゴン
4 x スナイプ・モスキート
3 x お目覚めメイ様
3 x デスマッチ・ビートル
3 x 次元の霊峰
2 x ディメンジョン・ゲート
1 x 五郎丸コミュニケーション
3 x 獣軍隊 パイン Jr.
4 x 奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ
1 x 光牙忍ハヤブサマル
4 x 一族 ミア・ダママ
4 x 二族 ンババ
4 x 時の法皇 ミラダンテXⅡ

 この時点でかなり雛形は完成していますね。「1コスト生物が11枚」「《次元の霊峰》+5コストのチェンジ先が合計11枚」「サーチカード+《時の法皇 ミラダンテXII》が合計10枚」というバランスは自分にとっての成長ダンテの最低値であり、これを下回ると一気に成長プランの成功率が下がると考えています。このデッキリストは2ターン目のメタカードとして《デスマッチ・ビートル》まで採用しているため霊峰を下げて5コス素引きから走りたい形を取っています。

サーチとして《未来設計図》でなく《ディメンジョン・ゲート》《五郎丸コミュニケーション》を採用している理由は安定性を求めたためです。未来設計図だと2ターン目にも使えるので5コストへの成長率は上がりますが、逆にミラダンテへの成長率は低い。1コスト生物やミラダンテを引けないことはあれど5コスト生物を引けないパターンはあまり起こらないように感じたので《ディメンジョン・ゲート》を採用しました。

f:id:BlueCloth:20180320080927j:plainf:id:BlueCloth:20180320081122j:plain

《デスマッチ・ビートル》は2ターン目のメタクリーチャーとして十分なカードパワーを有している上、ガードマンによって殴り返しを防げるほか、デスザークの《堕魔 ドゥポイズ》に対して2体展開が有効なのでそれを遂行できるカードとしても有効と、環境上位に存在するカードに対して非常に強いため採用。

《獣軍隊 パイン Jr.》は意外とマナが伸びやすい成長ダンテと相性がよい5コストTBで、場持ちが良いが殴れない《デスマッチ・ビートル》が突然の3点SAに化けるというオシャギミックを搭載したかったがための採用。《異端流し オニカマス》をはじめとするメタクリによって成長プランが成功しない際に《デスマッチ・ビートル》を使って打点を守りながらのビートプランを押し込むカードとして利用します。

このリストで暫く調整を続けていましたが、どうにもしっくり来ず。というのも、上記の2枚のカードは「1ターン目に1コストのクリーチャーを置き、それが除去されないで残っている」時においてのみ最大値を発揮するカードであり、それ以外の場面では弱く働いてしまうシーンが割と存在していたのです。有利なはずのジョーカーズにも1コストを引けなければ負け。初手で全てが決まる対面が多すぎるのは厳しいので一度構築を考えなおす必要に駆られました。

 

◆3. さきをゆく

そんな最中、Twitterであるギミックを見かけました。

f:id:BlueCloth:20180423094956j:plainf:id:BlueCloth:20180423095018j:plain

《閃光の守護者ホーリー》+《奇石 コントロ》パッケージ。ホーリーをコントロに進化させることによって無限にホーリーを使うシステムで、対処できるカードを採用していないデッキには決まってしまえば勝利が確定するという魅力的なギミックです。

もともと《終末の時計 ザ・クロック》+《守護聖天タテブエ・ヤッホー》パッケージを愛用していた僕にとってこのギミックは一目見た瞬間に惚れてしまいました。特に《あたりポンの助》《消王ケシカス》などを採用していないジョーカーズを完封できるというのが大きく、GPにおいてジョーカーズに10割デッキを完成させるというのはほぼ必須条件であったためこのギミックを強く使う方法を模索していました。

成長ダンテにこのパッケージを採用しようと考えた理由は、《奇石 ミクセル》を2ターン目にプレイしたい対面があるために白単色の土地が必要だったことと、《ディメンジョン・ゲート》で盾確認しつつ《奇石 コントロ》を手札に加えられることの2点がデッキにとても噛み合っていると感じたためです。

f:id:BlueCloth:20180423095837j:plainf:id:BlueCloth:20180423095953j:plain

これを調整していた際には白マナの発生源として《ヘブン・デ・エンドレーサ》を採用し、《ワ・タンポーポ・タンク》も入れて除去を増したデッキリストが増えてきていましたが個人的にこの組み合わせには明確な不利対面を有利に変えるほどのパワーがあるのか、むしろ五分~有利の対面への勝率を下げてしまっていないか*1と疑問を抱いておりあまり使いたくなかった、ということから、白マナの発生源としてホーリーを採用するのは割とアリだと考えました。

と、いうことで完成したのが今回のリストです。ちなみにデッキリストは提出の3時間前に完成しました。

こっそり入っている《深緑の魔方陣は5枚目・6枚目のホーリーとして。緑単色の土地にもなり、ミクセルのプレイのためにマナに埋めてしまったホーリーを盾に入れることもできたりと結構器用に動けます。ジョーカーズに対しては盾にホーリーがあればほぼエクストラウィンみたいなもんなのでトリガー比率を上げるアプローチが最適と感じました。ジョーカーズに10割欲しいので。

 

◆4. みっつのデッキ

いよいよGP本戦!の前に、今回はチーム戦ということでチーム「神楽坂トライナリー」について少し書いておこうと思います。

チーム「神楽坂トライナリー」は、僕、レッド(@yk800RED)さん、池粕(@ikekasu_428)さんの3人で結成されています。チーム名から分かる通り、全員トライナリープレイヤーです。

全員の居住地が離れていることもあり調整には基本的にDMvaultを使いましたが、それに加えてDiscordでの会議通話と、Mastodonというサービスのとあるサーバーを利用した掲示板形式の意見共有を行いました。このMastodonを使った調整方式は自分の考えを簡単に文章にまとめて共有できるほか、簡単なメモ帳としても利用できるのでとても感触が良かったように思います。同じチームで出る機会があれば是非また利用したいところ。

今回は池粕さんが「デスザークの強いリストができたのでこれを使う」と決めたので、あとは横をどうするか、という話をずっとしていました。チームの結論としては、まずジョーカーズに10割のデッキであること」を前提にある程度のカードパワーがあるデッキを使いたくて、環境を定義するデッキの速度が速いこともあり《時の法皇 ミラダンテXII》を強く利用するデッキが使いたい、という話に。レッドさんは最初はサザンを使っていましたがジョーカーズに対してあまりにも弱いということで、前日にドロソをコアクマンに変えた前のめりな青白トリビを提案したところそれがまあまあマッチしていてそれを使用することに決まりました。このあたりの話はレッドさんが自身のブログで書くと思います。書きますよね?

ということで、A卓に座ったレッドさんがトリビを、B卓の僕が成長を、C卓の池粕さんがデスザークを使うことに決定。どのデッキも有利不利がハッキリしておりブレがちなので、方針としては「2-1を7回拾って上がる」「ビマナ3面とは当たらない」という形でした。

 

◆5. やはり楽しみ得

と、言う事でようやくここからGP6thのレポートです。……と言っても、戦績もツイートのほうに書いてしまったのであまり書くこともないのですが……

・R1 bye

対戦相手「GP前日にチームメイトが音信不通になって連絡が取れなくなって、すでに僕空港で飛行機乗る直前だったんですけど、こういう時どうすればいいんすかね……」

・R2 ジョラゴンジョーカーズ 勝ち(チーム2-1)

初手が

f:id:BlueCloth:20180423094956j:plainf:id:BlueCloth:20180423094956j:plainf:id:BlueCloth:20180320040921j:plainf:id:BlueCloth:20180320040921j:plainf:id:BlueCloth:20180424013845j:plain

死ぬかと思った。

上から緑マナ引いてディメゲで盾確認→ホーリーが埋まっていたのでコントロ持ってきてホーリーコントロを揃える。相手に対処できるカードが入っていなかったため相手のデッキ切れまで粘ってLOで勝ち。

・R3 ネクスト 負け(チーム1-2)

先攻、2tポレゴンから順調に成長スタートして5点通るがミクセルを引いておらず返しの6マナでスクランブル・チェンジ→ドギラゴールデンと動かれ盤面が捌かれる。深緑の魔方陣ホーリーを盾に埋めつつSAになる可能性のあるコントロを探しに行くも相手がちゃんとホーリーケアしながら殴ってきたので負け。殿堂カードはクソ!!!!!!!!!

・R4 赤白レッドゾーン 負け(チーム2-1)

後攻。俺にもミクセル引かせてくんねーかな…………

成長プラン潰されて最速ドブンで負け。

・R5 赤黒デッドゾーン 勝ち(チーム2-1)

後攻。2tポレゴンから成長スタートするも5チェンジの返しにドルハカバ+デッドゾーンで処理されて走れず。その後トップした深緑の魔方陣ホーリー埋めてホーリーコントロを揃えたら相手に対処できるカードが入っておらずそのまま凌いで1点ずつ入れて全部通って勝ち。

 ・R6 ジョーカーズ 勝ち(チーム2-1)

よく覚えてないけど成長したら勝った気がする。

 ・R7 緑単ビッグ? 勝ち(チーム1-2)

先手3tダンテして勝ち。

 ・R8 赤白レッゾ 負け(チーム2-1)

だから俺にもミクセル引かせてほしい…………

深緑の魔方陣からホーリーコントロ揃えたけどレッドZで無事ケアされて負け。

 

ということで個人成績は4-3-1、チーム6-2で勝利数足りずの予選落ちでした。いやそんなことよりこの1-2と2-1しか存在しない戦績凄すぎるでしょ。これがチーム戦の醍醐味ですよね……チームメイトの運命を背負って戦い一喜一憂するのは本当に楽しかったです。やっぱりデュエマは楽しみ得なんだよなぁ~と再認識。

 

◆6. びっくりするほど難しい

そんな楽しみ得なデュエマですが、今回の敗因を真剣に考えておく必要はあるので少し考察しておこうかと。

今回はプレイングに最大の敗因があったと思います。デッキ選択は(予選を抜けるという観点においては)間違ってなかったと思いますし、構築もかなりうまく行ったように感じました。実際ホーリーコントロがないと拾えなかった試合がふたつありますし……

最大の問題点はB卓だった僕にあって、もっと横に気を配るべきだったのかなぁと。特にレッドさんはデッキに対する理解度があまり高くない状態でGPに臨んでいたため、もっとガンガン口出しすべきだったかもしれません。トリガービートが盤面を取るのか顔を詰めるのかのバランス感覚はかなり難しい部分ですし、もっとチームメンバー同士お互いがお互いの使うデッキを知り尽くす必要があるのかもと思いました。

チーム戦、めちゃくちゃ奥が深いですね。横を生かすも殺すもチームメイト次第の可能性があるのでもっとチームメイトのポテンシャルを引き出せるようになりたい……!そのためにもいろんな人とチームを組んでいろんなチーム戦の大会に出たいなーと思いました。知り合いでチーム戦のCS出たいよーって人居たらお声がけくだされば予定確認しますよ!

 

と、言う事で今回のGPについてはこんな感じでしょうか。めちゃくちゃ楽しかったのでまた、また同じメンバーでチームを組みたい……!

GP前後まで含めてご一緒させていただいた方は本当にお疲れさまでした。Twitterで応援してくれた人も本当に励みになりました、ありがとうございました!勝ちきれなくてごめんよ~~!

次の超CSやGPは参加できる気はしませんが、もし参加できそうならその際には今度こそ勝ちたいなーとかなんとか思いながら今回は筆を置こうと思います。ではでは!

*1:どちらのカードもデスマッチやパイン同様1コストや成長先を引けている時だけ強いのですが、エンドレーサは相手の盾を増やすためビートプランと相性が悪い、タンポポはパワーが低いためジョーカーズにそこまで有効ではないなど、重要な場面でトップデックしても勝てない可能性が高いカードのため。