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【デュエマ】非公式フォーマット『旧枠2ブロック構築』案内

はじめましての方ははじめまして!そぉいです。

 

今回は、最近僕がちょっとハマっている非公式フォーマットである『旧枠2ブロック構築』(通称、旧枠2ブロ)についてご紹介したいと思います。 

 

 

 

◆『旧枠2ブロック構築』とは?

文字通り、「旧枠のカードのみ使える2ブロック構築」です。

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僕は左から「旧枠」「新枠」「新新枠」と呼んでますが、
人によって呼び方が違うのが面白いですね


『旧枠』とは、これらの《雷鳴の守護者ミスト・リエス》の中でも一番左のカードデザインのもの。 


デュエル・マスターズはDMR-01(2011年)で真ん中の枠に、DMRP-01(2017年)で右の枠にデザインが変更されています。旧枠2ブロック構築では、旧枠デザインが存在するカード、かつ2ブロックで使用可能なカードのみでデッキを構築します。具体的に説明すると、使えるのは以下のカードです。

・DM-39「覚醒編 第4弾 覚醒爆発」までの通常エキスパンションのカード
・上記期間で配布されたプロモーションカード
DMD-01およびDMD-02
 「スタートダッシュ・デッキ」までの構築済デッキのカード
DMD-24~DMD-33
  「マスターズ・クロニクル・デッキ」シリーズに収録されたカード
・これらのうち、2ブロック環境で使用可能なカード

また、殿堂ルールは通常の2ブロックに準拠するため、《ラッキー・ダーツ》はデッキに1枚しか投入できません

ただし、これらの条件に該当するカードであれば旧枠のものを使用しなくても大丈夫です。十王編で再録されたバージョンの《雷鳴の守護者ミスト・リエス》がデッキに投入されても誰も文句は言いません。

なんなら非公式フォーマットなのでプロキシの利用も可です。もちろん旧枠で揃っていればより良いですが、正直見た目の問題なので……


詳しい使用可能カードは以下ツイートのスプレッドシートを参照。随時更新予定です。

 

◆旧枠2ブロック構築の特徴

旧枠カードを用いる非公式レギュレーションでは『旧枠デュエマPremium』や『デュエマクラシック』、『(特定環境の)ゲートボール』などがありますが、旧枠2ブロックはこれらと違い当時の環境を懐かしむためではなく、完全に新しい環境を機械的に作り出している、という点が最大の特徴です。
 
どちらかというと『デュエルマスターズPLAY'S』に近いゲーム感ですが、これといったフィニッシャーが無く、ゲームが悠長であるという点が異なります。十王編第二弾時点での環境の最大打点はWブレイカですし、トリガーを封殺する手段などはまったくありません。おそらく今後も追加されることはほぼないでしょう。 


とにかくカードパワーは低いものの、再録を許されているカードであるだけに現代のカードパワーに追いつけるギリギリのラインのカードが揃っているため、デッキを組んで対戦すると意外とちゃんとデュエル・マスターズになります。 

 これは大量に並んだウィニーを大量に並んだブロッカーで必死に止めている図。

 

デュエプレですら懐古フォーマットと呼ばれることもある昨今ですが、この環境で暴れるのは《ガントラ・マキシバス》や《腐敗勇騎ガレック》、《凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ》のようなリミテッド番長みたいなアンコモンたち。今までのどんなデュエル・マスターズにも存在しない謎の環境がそこには広がっています。

 

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現時点で60種にも満たず、おそらく90種を超えることはないだろうと思われる数少ないカードプールの中から、「これぞ」という1枚を見つけ出して対戦する、ビルダーにとってかけがえのない『発見』の喜びが詰まったフォーマット。それが旧枠2ブロック構築なのです。

わけわからん再録枠や、コロコロの付録デッキに一喜一憂できる。そんなフォーマットはおそらくこれぐらいなのではないかと思います。

 

◆旧枠2ブロック構築のささやかな問題点

旧枠2ブロック構築は、プレイヤーが全くいないその名の通り2ブロックなので使用可能プールが流動的であるという問題点があります。そう、環境が刻一刻と変化してしまうのです!

環境の変わり目はめちゃくちゃカードが少ないですし、コレクターが楽しめる要素もまったくありません。

もちろん環境の変化を受け入れて新しいデッキを作ることを楽しめる、というのであれば強いデメリットではないと思いますが、少なくともちょっとしか味のしないガムぐらいの虚無性を持っていることは念頭に置いて頂ければと思います。逆に言えばちょっとは味がするってことです。

 

◆余談:『旧枠モダン』について

デュエルマスターズの前身とも言えるTCGマジック:ザ・ギャザリングには、「旧枠モダン」という非公式フォーマットがあります。

mtgwiki.com

基本的にはモダンだが、構築制限として「初出が旧枠のカードのみ使用可能」となっているため旧枠モダンと称される。

 「モダン」とはカード枠が変わった第8版(2003年)以降のカードが使えるフォーマット。一方、「旧枠」とは第7版およびエキスパンション「スカージ」まで用いられていた枠のこと。

つまり、本来モダンでは(再録されない限り)使えないカードのみでモダンをやってみよう、というフォーマットのことです。

 

これだけ書くと分かるかもしれませんが、旧枠2ブロック構築はこの「旧枠モダン」に非常に強い影響を受けています。本来2ブロックでは使えないカードのみで2ブロックをやろうとしているのですから。

しかし、旧枠モダンと旧枠2ブロックには大きな違いがあります。

ひとつは、「初出が旧枠でない旧枠カード」の使用を認めている点です。具体的には、「マスターズ・クロニクル・デッキ」に収録されている一部カード(《爆砕面ジョニー・ウォーカー》など)がそれに該当します。

これらのカードを使えるようにするかどうかはかなり悩みました。本来の旧枠モダンの考えに則るのであれば使用禁止にしたいが、カード種類数があまりにも少なすぎるので、こういった形で水増ししないとデッキタイプに多様性が生まれないという考え方もできる。

そのため、これらのカードを使用するかどうかはプレイヤー双方で合意を取ることをお勧めします。上述のスプレッドシートには『クロニクル再録』と付記して明確にしています。とはいえ基本的には使えるようにしておいたほうがいいですね。カードパワーが高いので。

 

もうひとつは、「モダンはローテーションがないが、2ブロックはローテーションがある」ということです。

ローテーションの問題点については上記した通りですが、もしローテーションするのがめんどくさいと思うのであれば、以下のようにルールを改定すると良いと思います。

 ・DM-39「覚醒編 第4弾 覚醒爆発」までの通常エキスパンションのカード
・上記期間で配布されたプロモーションカード
DMD-01およびDMD-02
 「スタートダッシュ・デッキ」までの構築済デッキのカード
DMD-24~DMD-33
  「マスターズ・クロニクル・デッキ」シリーズに収録されたカード
・これらのうち、DMRP-01以降に収録されたことのあるカード

こうすると、《悪魔神バロム・クエイク》や《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》のような派手なフィニッシャーが登場する楽しい環境になりますよ。ただし、リーガルなカードを調べるのがかなり面倒くさいですが……

 

というわけで、今回は旧枠2ブロック構築について簡単に紹介しました!

今後サンプルデッキの記事を書いたり動画とか撮ったりしようかなと思っているので興味があるかたはお楽しみに。

それでは皆様もよき旧枠ライフをお過ごしください!