Happy chocolate

七次元先から愛を伝えるよ

「ゲートシティーの恋」を観劇しました

どうも僕です。僕はあまり感想を書くのが上手くないので今年はインプットしたものをできるだけアウトプットしていくことで文章力を上げようというコンセプトの記事です。

※「ゲートシティーの恋」のネタバレ的なアレも含みますのでご了承ください!

 

◆見たよ

drama-design.co.jp

観てきましたよ。1/27、19:00(Bチーム)回でした。

もう完全にたけだまりこさん狙いだったし当日はトライナリープレイヤーが8人も集まって下手側の席を占有してわいわいやるっていうなんかもう本当に申し訳ない感じのアレだったんですけど、いやそれはそれとして本当に凄い作品でした。

 

ロミオとジュリエット」をベースに、舞台を今から少し未来に移したような、そんな世界。優秀な遺伝子を持つ人間のみを集め、巨大な壁で周りを覆った完全都市「ゲートシティー」。その外側、"汚染"と呼ばれる現象で荒廃した世界に暮らす青年と、その内側、士官学校に入学した少女の物語。

正直こういうのものすごいツボです。僕自身がUN-GOみたいな「不朽の名作を近未来の世界観でリメイク!」みたいなコンセプトの作品が好きというのもあってめちゃくちゃツボです。世界観のイメージに近いのは「楽園追放」とかかなー。「完全な世界がディストピアで不完全な世界こそ自由の溢れるユートピア」みたいな感じとかかなり近かったですし。ともかく、近代SFの王道ストーリーで、だからこそすんなり入ってくるようで非常に面白かったです。

 

◆一番印象に残ったシーンの話

ストーリーにおいて最大のキーワードとなっていたのが、「愛」ロミオとジュリエットが元ネタということもあってかなり濃厚な恋愛ストーリーなんですけど、その中で描かれる愛の形は様々で、しかしどれも美しいものでした。純粋な愛。狂った愛。一方的な愛。忘れられない愛。離れられない愛。たくさんの登場人物がそれぞれ抱える愛の形はどれも違っているものでしたが、それでいてどれも素敵な愛の形だと思えるものでした。

 

登場人物も皆魅力的でしたが、やはりたけだまりこさんの演じる「ノエル」がとても印象深かったです。ノエルはヒロインである美博の家で暮らす、ちょっぴり旧式のお手伝いアンドロイド。メイド服かわいい!ドジかわいい!でも彼女はアンドロイド。心を持たない人工生命体です。恋愛感情を持つことを禁止されたゲートシティーの中において、「愛とは何か」「愛を知ることは正しいことなのか」について悩む美博に、彼女はこう答えます。

人間だけが、愛を知るのです。

「そこ」に答えがあるのではないですか。

「アンドロイドのAIは人間の脳を模して造られました。しかし、愛はアンドロイドには理解できないものとして排除されています」と、「愛は脳に宿るのではなく、私のようなアンドロイドが持たず、人間が持つものに」「貴女がそれを考えているとき、一番変化がある場所に」としながら、美博の胸を指しての言葉です。

これね、僕ここだけで泣けたんすよ。アンドロイドが心を持つかどうかみたいな話するとまたアレなんですけど、「脳でなく胸に」というのが本当に刺さった。「愛は理屈じゃない」を体現しているような言葉で、それをストレートに伝えるアンドロイド、という構図が本当に美しかった。人間は愛の所在に悩むけれど、愛を知らないアンドロイドが愛の所在を知っていることにすごく胸を打たれてしまいました。

しかしノエルは、最後には美博を失い廃棄されてしまいます。「美博様、美博様!」と、もう逢えない彼女を探すアンドロイドはとても悲愴な姿を映し出していました。これが愛の形でなくて何だと言うのでしょう?ノエルは「アンドロイドには愛というものはインプットされていない」としながらも、美博を愛し、追い続けていたのです。なんというか、その、凄くない?

 

その後ノエルは輝人の胸に美博の心臓が移植されていることに気付き、「忘れるはずもない、この鼓動……」と、輝人の胸に吸い寄せられて行きます。これ!!!!!!!!ここ最高にエモ!!!!!!!!!「私は愛を知らない」と前置きした上で、「胸に愛が宿る」ということを示したノエルが、最後に、胸に、身を寄せるの、まさに愛じゃん!!!!!!!!!最高!!!!!!!!!!!!は~~~~~~~目から涙が止まらんなあ!!!!!!!!!!!!!

 

◆雑記

それ以外で言うと、増田悠那さんの演じられた「ドクター」というキャラが好きでした。作中での目立つ出番はあまり多くなかったのですが、とても印象深く、また増田さんの名演も光っていたように思います。ああいうなんかふらふらしてるけど芯はあるような、内側に何か秘めているような、そんなキャラクターが好きなんですよね。イメージで言うと、物語シリーズ忍野メメみたいな?わかんないけど。

正直小劇場での公演だったし、序盤多少セリフとちってた部分あったし、若干ナメてた部分がないと言えば嘘ですが、ストーリーの美しさもさることながら演者さんの演技は後半に向かうにつれてだんだん熱量が高くなり、それが爆発する後半の展開は本当に目を見張るものがありましたね。途中に挟まれる歌もどれも素晴らしいなーと思いながら聴いてました。

あとやっぱり最大の特徴は小劇場ということもあっての「近さ」!通路を通る演者さんもそうですが、ステージとの近さや公演前後の演者との近さとか本当に良いものだなぁと思いました。

そうそう、Twitterでも少し触れたのですが終演後のたけだまりこさんのサイン会!たくさんお話できたし、本当にひたむきで、まっすぐで、すっごく応援したくなりました。夢に向かってこれからも頑張ってほしいなあ。全力で応援したい。

本記事ではたけだまりこさんの話ばっかりしてますが、主演の沢田さん、藤井さんはもちろん、本当に素晴らしい役者さんばかりで、これが新人女優舞台なのか……?と圧倒されていました。Aチームの公演も見てみたかったなあ!そういった部分含めて演者の皆様の今後の活躍に期待したいなーと思える、本当に良い公演でした。

そもそもこういう機会でもないと舞台とか「興味は持てども」みたいなコンテンツの筆頭なので本当にいい経験になりました……!トライナリーに感謝しかないですねほんと。ありがとうトライナリー……

当日ご一緒していただいた皆様は本当にありがとうございました、すっごく楽しかったです。また舞台、行きたいですね!

ということで、今日はこの辺りで!

 

 

 

 

 

 

◆どうでもいい話

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 この人、本当に最低だなと思いました。